名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

三郎進さん、あなたは冷酷

宝永3年8月3日。
申(午後3時)頃、書院番松平甚右衛門が若党を手討ちにし損ね、若党は走り出して児玉三郎進のところへ駆け込み、手を合わせて命乞いをした。
三郎進は聞き入れて茶の間に入れ、まずは追ってくる辻番を𠮟りつけて返し、そして首を居合切りし、殺してしまう。
甚右衛門にはあなたの手にかかって死んだと知らせる。
浅い手傷が4,5ヶ所ほど初めからついていた。
三郎進は頭と目付に知らせて指図を請う。
明け方前に甚之右衛門に死体を渡す。