名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2026-01-01から1年間の記事一覧

日本人は昔から助け合いの精神

天明4年(1784年)。1月。1月1日、晴天。去年より行っていた御冥加普請(御救米に報いるため百姓などが行った普請)は、この春は成願寺後ろの川堤を取り払い、大きな川とするため人々が集まって土砂を運ぶ。数万の人が1組ずつ印の幟を立て、弁当所…

名古屋とは関係ありませんが、浅間山の噴火の様子を

天明3年、浅間山噴火。6月28日、信州浅間山が激しく噴火し、地が激しく揺れ動き、近辺の18ケ村は地中に沈み、その跡から火炎が吹き出して土砂が飛び、7月8日頃まで燃えた砂が降って田畑を埋め、利根川の川筋は熱湯となって川一面で炎が立ち昇り、大…

いくら金儲けのチャンスかしれないけれど

天明3年(1783年)。7月。7月2日7ツ半(午後5時)頃、前日のように鳴り響き、信州浅間山が噴火するとも話しており、御嶽・駒ヶ嶽だ、善光寺よりも奥深い山だとも話すと。中根村の人の話では、上野山より見ると火の玉が現れ、揺れや地鳴りが場所に…

信濃屋は何度も登場、徳のある方だ

天明3年(1783年)。1月。1月1日。15日、雨天。熱田で的射が行われる。古渡、山(もしかして山車のことか)火事がある。去年、世の中困窮して命を落とす者が多くあるので、納屋町内海屋を頭に名古屋町々の徳のある輩が貧者を救うため、米商いの者…

災害の際は救済措置をちゃんととる、日本って素晴らしい

天明2年(1782年)。1月。1月1日、晴天。14日巳ノ上刻(午前9時半)、白壁町永井藤左衛門の屋敷より出火し、近年覚えないような大火となる。今月は雨が少なく、毎日日照りが続き、乾いた北西の風がますます強くなり、白壁町内では東隣の2軒が焼…

偉い方に名が付くと、よく似た名の人は改名って江戸時代によくある話

安永10年、4月天明と改元(1781年)。1月。1月1日、晴天。26日より2月15日まで、海東郡鯰橋村において奥州南部本誓寺蓮かぶり親鸞聖人ならびに宝物を弘通する。2月。2月11日より藤嶋の賢林寺本尊観音を開帳する。15日より七ツ寺千本の…

侍に金はなく、百姓には金がある

安永9年(1780年)。8月。8月6日、春日井郡大森村正法寺で火災がある。11日、熱田で雨乞いを行い、朝より行うと雨が降る。この秋は日照りで春日井郡・中嶋郡は田畑とも不作が多い。ただし、東南の方、知多のあたりは時折雨が降ると。このあたりで…

興業が博打といわれる所以

安永9年(1780年)。1月。1月1日、晴天。同夜八ツ半(午前3時)頃、鐘(橦)木町屋敷で火事があり、片端筋も焼失する。石掛横丁の表でも屋敷方(武家)の小屋(下級藩士の住居)が焼ける。15日、熱田神事で御的当たる。2月。2月8日より、七ツ…

そうか桜島の噴火なのか

安永8年(1779年)。7月。7月、先月と同じで天気は不順である。同じように雲が立ち昇る。伝馬町井桁屋茂右衛門という者が油屋某という者と双六の勝負に負け、1万両ほど金をつぎ込んで行方をくらます。蒲焼町米屋の何某も双六に負け、同様だと。七夕…

どうして助けた犬が復讐する

安永8年(1779年)。1月。1月1日、晴天。5日、巳ノ刻(午前9時)頃、春日井郡下飯田村で火事がある。7日夜戌ノ刻(午後7時)頃、大きな光り物が東から西へ飛んで行き、その割れる音は雷のようで、東の方から星が落ちてくる。同じ時、北西の方よ…

この時代の犬は今のペットの犬とは全然違うのだろうな

安永7年(1778年)閏7月。先月、濃州大垣領は洪水で、盆の間精霊祭が行えなかったが、13日より盆の行事を行う予定である。世間では犬が人に咬みついているようで、病気の犬が多い。小林のあたりに犬がたくさんいる。犬殺しには病気の犬に限らず見つ…

なぜ何もしていないのに褒美、もっとよく調べないと

安永7年(1778年)4月。4月2日より4日まで、日比津村定徳寺祖師500年遠忌法会が行われる。2日、3日とも雨天で、4日は天気がよい。8日、八事山で施餓鬼が行われる。参詣の者が多く、山中通り抜けられないほどの人が集まると。14日より5月…

開帳ってやっぱり寄付集めだもんなあ

安永7年(1778年)。1月。1月1日、朝少し曇り、昼前から晴天となる。22日、御添地(御下屋敷の東側)手代伊藤氏母がこの日88歳の誕生日と。米(よね)の祝いの札を書く。この人は88歳まで一門親類の中でも病気知らず。古今稀な米札と。23日…

やっぱり三都に次ぐ芸どころ

安永6年(1777年)。8月。8月5日より25日まで、小桜町円通寺霊宝を弘通する。同4日より25日まで、忠重山教授寺宝物を弘通する。大須門前で諸国名石集という見世物を始める。いろいろな珍石を見せる。値段は5文ずつ。雲根志という書物を売る。…

信行院で大がかりな開帳が行われました

安永6年(1777年)。7月。当春、勢州一身田にて下野国高田山専修寺一光三尊仏、霊宝仏を開帳し、繁盛すると。この三尊仏は信州善光寺如来の一体分身、親鸞聖人53歳の時夢に現れ、感得する。この如来は33年目に御鍵改め(収蔵庫などの錠検査?)の…

日本にヤマアラシっていたんですね

安永6年(1777年)。1月。1月1日。晴天。同夜、春日井郡勝川村で火事があり、家13軒が焼失する。同郡味鏡(味鋺)村、丹羽郡石仏村、葉栗郡大毛村の以上の5ケ村で火事があったと。ただし、1ケ所はわからず。3日、飴屋町黒門の足軽が右向かいの…

やはり有名な役者が登場すれば大賑わい

安永5年(1775年)。1月。1月1日、晴天。6日、昼9ツ(午後0時)頃、濃州伏見宿で火事がある。名古屋にも近くよく見える。本町1丁目唐本屋へ乞食のような旅の僧がやって来て、銭6文が欲しいと言う。店の者はなぜかと言うと、酒が呑みたいと言う…

見世物にされたのは図を見るとアザラシの類

安永4年(1775年)。1月。1月1日、朝少し雨が降る。昼過ぎから晴天となる。8日、7ツ時(午前4時)、石神堂組屋敷で火事がある。15日、熱田御的(歩射神事のこと)が当たる。この日は早朝から雪が降っており、海蔵門の中から射る。ただし30年…

江戸時代って寺がらみの騒動が多い

安永3年(1774年)。1月。 1月1日、朝、少々雪が降り、昼過ぎより晴天となる。10日より2月8日まで、熱田亀井円福寺阿弥陀雨宝童子を開帳する。2月。2月6日より18日まで、東輪寺で法花経供養が行われる。同日より3月晦日(29日)まで、栄…

いつの時代も便乗商法

安永2年(1773年)。1月。1月1日、晴天。3日、浄岸院殿の遺骸が、江戸より薩摩へお出でになる。名古屋を通り、もてなしが行われる。熱田宿へ泊まられるので、熱田の町々では門松を3日過ぎに飾る。この春、安永糖という菓子を江川町丁子屋にて作り…

今ではペットとして愛される犬も当時は獣

1月1月1日、節分。4日夜、呉服町と蒲焼町の角の伊勢屋、同本重町角の畳屋の2軒が同時に火事となる。9日夜、大雪となる。北風で殊の外雪が降る。4ツ半(午前11時)頃、蒲焼町西之切で火を付け、やたら通り行く者があると。放火だと噂する。佐屋海道…

江戸城西の丸が火事となり、その修復用の材木です

天保9年。西丸御普請御用のため、尾張殿領分濃州・信州の山々から、桧その他御用材として伐り出した材木、ほとんどの板子・榑木を一緒に川を利用して下流に流すので、この場所から付知川・川上川・白川・荻曽川・玉滝川・飛騨川通・木曽川・錦織までの両岸…

不思議な話が2件

天保8年。一 8月23日、東懸所南広場南側の土塀は先日5日の激しい風雨でしばらく崩れたままであったが、この日、この土の中から男女2人が死んで埋まっているのを犬がくわえ出して大騒動になる。男は古渡伊勢山東の半右衛門の倅、女も同町の下女だとも、…

天保8年8月の暴風 その2

天保8年。一 万松寺は樹木が数多く倒れる。まず、本堂の前では、地蔵堂の側の周り2間半あまりもある大杉が1本倒れ、西の墓所の入口から塀、ならびに西の堂が少し壊れる。また桟門前東南の周り3間余りの大杉3本が倒れ、桟門屋根を激しく壊す。惣門から桟…

天保8年8月の暴風 その1

天保8年。天保8丁酉8月14日未明から東風が吹いて雨も降るが、早朝はこの風が特別強くなる様子もなく、雲も真西に流れて行き、風向きとは少し逆であった。そのため風が強くなるとは思えず、油断していると辰刻(午前7時)頃から次第に風が強くなり、巳…

かなりの天候不順

天保8年。一 3月29日明け方、御園町下長坂伝六郎屋敷で放火がある。長屋北の端の屋根裏が燃え上がり、柱、高塀も半分ほど焦げる。火の見は鐘を打たず、知れないようにする。ただし、不注意からの出火には見せかける。一 飢えての行き倒れがとても多く、…

天保は飢饉の年です

天保8年。一 1月5日、町方の役所で白米1升、銭200文ずつを施す。一 同14日朝、古渡橋の材惣小家で稲生伏越の出来上がった杁と亭休所(休憩所)などが焼失する。一 同19日昼八時(午後2時)、桜の町清水寺の門の彫物師兵蔵が留守の間に火燵から火…

福君は徳川斉温の後妻です

天保7年。一 記事なし。一 7月7日、日置あたりでかなり毛が降る(空から白い毛のようなものが降ってくること)。一 7月7日夜、土呂町西の小原屋という酒屋で浅野治部左衛門組の御中間藤三郎、・伊助・庄三郎という3人が酒を呑んでいたところ、女のこと…

川浚えってまるでお祭り

天保7年。一 5月6日、朝倉平八が揚り屋へ入る。一 同15日朝六時(午前6時)過ぎ、祢宜町新屋敷で火事がある。おおよそ50軒ほどが焼失する。一 堀川の川浚えを言いつけられ、6月24日から始まる。6月24日は中戸田道、広井下納屋。6月25日は花…

そりゃ祭と参勤交代が重なれば大騒ぎ

天保7年。一 1月19日、枇杷島の橋詰で4才になる子どもが車に追いかけられて逃げるが、轢かれて死ぬ。一 2月5日八半時(午前3時)、今年初めて雷が少し鳴る。一 笠松御代官が品川において腹を切る。一 2月6日・7日、大薬師で潅頂が行われる。一 2…