名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

昔は行商の人が道端で売ってたなあ

天保3年。
8月1日頃、乞食が川に流される。

近頃、あついたせんべい(厚板煎餅、国会図書館のデジタルコレクションで検索すると出てきます)を売りにやって来た男が1人いる。
名府(名古屋)の町中、武士町その他どこであろうと毎日売り歩き、子どもでさえこの者を知らない者はなく、どこであろうとあちこちでこの男を見かける。
近頃まで放し鳥(放生会のために捕った鳥)を売る者がおり、この男もどこであろうと売り歩いていたが、死んでしまう。

いなつま(稲妻)おこしという品を売り歩く売人には傘と衣服に稲妻がついている。
その上近年、おふく飴といって白飴の切口が全ておふくの面になる品を売り歩く。

8月4日夜六時(午前6時)頃から大雨となる。
旱跋(干ばつ)の後なので大いに喜ぶ。
この夜も少々大きな雷が鳴る。
巾下江川町に雷が2つ落ちる。

8月6日、雷が少々鳴る。
古井村新田で火事があるが、1軒でおさまる。
雷に驚き、過って火を出すと。

8月20日、岡崎で大きな火事があると。

8月10日、建中寺大基上人の入院式(住職として寺に入る儀式)が行われる。
東武伝通院の学頭で博識の人だと。
この人から彼岸中建中寺で説法を行う願いを済ませる。

8月10日夕七時(午後4時)から中ぐらいの雷が2度ある。
激しい風雨で片端鍛冶屋町行き当たりの御土居の松が倒れ、駿河町筋流川の少し西の南側の味噌屋龕屋(ひや、火葬場や墓地)の屋根が全て吹き飛ばされ、御下屋敷の大松は折れる。

8月15日、御器所八幡山角力が行われる。
16年ぶりと。
この日、或待(以下なし)

7月28日、矢田河原において中山(尾張藩の武術師範などを勤めた家)の揚火が行われる。

8月28日、光音寺河原で御松明方の揚火が行われる。

8月27日から9月18日まで、大須本堂北で勢州松坂善福寺什物西国三十三所正写し(模写)持遊び(玩具)のような物を開帳する。

9月29日、新御殿において前中納言様御初老(四十を祝う儀式)御祝の御囃が行われる。
次の如し。
(演目等略)

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