安永9年(1780年)。
8月。
8月6日、春日井郡大森村正法寺で火災がある。
11日、熱田で雨乞いを行い、朝より行うと雨が降る。
この秋は日照りで春日井郡・中嶋郡は田畑とも不作が多い。
ただし、東南の方、知多のあたりは時折雨が降ると。
このあたりでは30日余りも日照りで、久々に雨が降る。
日置村で子殺しがあり、番を附けると。
これは砂子村の金持ちの百姓の子を侍のところへ養子に出すため金15両を貰って養っていたが、その子を殺して三昧(墓地)に埋めたことが露見し、何度も問い詰めるがそのようなことをした覚えはないと申し開きをし、いまだ決着せず。
難儀なことだと。
15日より晴天が3日の間、一宮神輿が巡幸するので神宝を弘通し、馬の塔・獅子舞などを行う。
9月。
9月3日の夜、佐久間政右衛門は不思議な夢を見てまじないを始め、流行する。
熱烈に信じる者が多くある。
世間、追いはぎの噂がある。
高岳院・小林あたり、侍小路に現れる。
侍を見かけると追いはぎの中から1人が後ろから目をふさぎ、その間に大小・羽織を盗んで逃げると。
毎夜、役人が棒を持って見廻ると。
追いはぎの中で1人は親類に見つけ出し、座敷牢に入る。
もっとも侍の息子で仲間も多くいる。
いつのまにかいなくなる。
同じようなことが60年ほど前にもあると。
その後は聞かずと、君山という松平太郎右衛門が話していたと。
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