名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

理由なく叱りつければパワハラです

宝永1年7月1日。
昨夜戌刻(午後7時)、弓場荻右衛門18になる小姓草履取三之助が自害し損ね、養生する。
昨夜荻右衛門は気に入らないことがあり、むねうち(棟打、みねうち)をして恥をかかせた。
この男は近頃悉皆人(家中を仕切る人)を申し付けられたが、このように恥をかかされたことを無念に思った。
夕暮れ頃、座敷の隣の自分の部屋に入り、中から金(鍵)をかけて喉を突き死んでいた。
人々が見つけて介抱すると傷が浅かったので息を吹き返し、死ななかった。