名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2024-05-07から1日間の記事一覧

毎日何か起こっている

宝永6年6月29日。卯半(午前6時)、文左衛門は頭のところへ出かけて仲間が揃ってから登城し、巳刻(午前9時)に始まり、昼頃帰る。公は対面所上段に上下で着座し、大目付に銭を渡し、手渡しで御用人に遣わす。寺社奉行・両御用人でかわるがわる披露す…

おとがめはなかったのか

宝永6年6月28日。御直衆の礼があり申(午後3時)前に終わる。継目の礼もあり、銭1貫文ずつ別に出す。児玉三郎進は貫さしが切れて銭が散乱する。他にも切れた者がいた。町で出来あいを買い求めたが、多くは古い麻を用いており、ひどい物は茗荷を染めて…

座席の順番って重要

宝永6年6月27日。海保三郎右衛門の座席は寄合の末、御供番の上座となる。ただし、役儀は今まで通り。

また指示が来ました

宝永6年6月26日。家督御礼の廻文が来る。小頭の添状に5ツ時(午前8時)に登城出来るように、5ツ前に修理殿屋敷へ出向いて揃っておくように。

不手際発覚

宝永6年6月25日。昨日、申刻(午後3時)前に朝社参と言い渡されたが、供の装束が京から届いていなかったので、昨日の夜中に中止となる。巳半(午前10時)過ぎ、八三郎様(註。継友)。喜子進様(註。通温)・万五郎様(註。宗春)が登城し、初めて対…

人の腹下しまで書き残さなくても

宝永6年6月23日。辰刻(午前7時)前、殿が入城、広小路から馬を呼び寄せる。茶屋長曽が供をする。卯(午前5時)前、文左衛門は弥次右とともに市を誘って善篤寺前で礼をする。先乗は松井惣兵衛・千村助左衛門、その後は兵庫殿・靭負殿・主馬殿・騎馬。…

公が帰って来た、ちなみにこの時は徳川吉通

宝永6年6月22日。公が鳴海に泊まられる。勘右衛門・金右衛門のところ。昨21日、天子が位につく。近衛の亭で剣・璽を渡されたと云々。わが公からは岩田長右衛門を使いに仰せ付けられる。今月末に出発と云々。熱田の社で今月13日から即位の祈りが行わ…

だいたい殿が名古屋に戻る前に問題を起こしちゃいかんでしょう

宝永6年6月20日。江戸で公の小荷駄の者と八丁堀近くの新橋の火消戸田十郎右衛門鳶の者とでもめ事があった。小荷駄の者と鳶の者が道で争い、鳶の者は小荷駄の者を踏みつけた。小荷駄の者は3人で鳶の者は大勢いた。小荷駄の者は十郎右衛門のところへやっ…

いろいろと指示がやって来る

宝永6年6月18日。一筆申し入れる。来る23日に公が着城されるので当番はもちろん、明番の者も麻の上下着用するように。もっとも柿・茶色は遠慮するように。

大型契約成立

宝永6年6月16日。今年の麦の値段は1両で9斗8升。蔵米は2分の買留。祭礼が連年通り行われる。中須賀町の車はさよ姫を猿回しに替える。若宮の神主間宮主伝が初めて前例のように馬上で供奉(供に加わる)する。広井の天王に獅子頭が初めてできる。久屋…

若宮祭開幕

宝永6年6月15日。試楽が例年通り行われる。京祇園の神輿洗いの時に使う提灯を町からあちこちに出す。これは今年が最初であった。

塩漬けの狼いりますか

宝永6年6月9日。今朝、森野は内室の女中を連れて木曽路の上る。乗物は90丁と云々。塩漬けにした尾州で撃った狼が市買(谷)へ到着する。

火には注意しないと

宝永6年6月7日。酉半(午前6時)前、出雲守様(松平義昌)屋敷前の家から出火し、火が激しく燃え上がるが、亥(午後9時)前に静まる。文左衛門は急いで役所へ出向き、飛騨守も馬に乗って門前に控えておられる。亥(午後9時)過ぎに文左衛門は帰る。鍵…

これはどなたの茶壷

宝永6年6月4日。茶壷が昨日清須に泊まる。

これはめでたい

宝永6年6月3日。今朝、林治兵衛・大津尉右衛門・古田勝蔵がやって来て、文左衛門の娘を水野権平の子久治郎の妻にと言ってくる。文左衛門夫婦とその両親は大いに喜んだ。親類に話をしてから返事をすると挨拶をした。2人には朝飯を出した。夕暮れ前、尉右…

殿が戻って来るとなると様々なことがある

宝永6年6月1日。公に暇をすすめられた(帰名)の祝儀として月番は年寄りのところへ出向くようにとの廻文があり、組の者はその組頭へ出向くようにと。昨日、一文字(早飛脚)がやって来る。この日、梅昌院(三代目綱誠側室)・八三郎様(継友)へ転居のこ…

宝永6年6月の地震です

宝永6年6月5日。卯(午前5時)過ぎ、大きな地鳴りがする。宝永6年6月6日。寅刻(午前3時)、大きな地鳴りがしてゆるゆる揺れる。その後しばらくしてまた地鳴りがする。宝永6年6月13日。辰(午前7時)前、地鳴りがして地震がある。宝永6年6月…

宝永6年6月の天気です

宝永6年6月2日。薄曇。宝永6年6月3日。曇。巳(午前9時)から雨が降り、時々止む。亥刻(午後9時)雷が2度鳴り、また雨が降る。宝永6年6月4日。曇。時々雨が降る。酉半(午後6時)に雷が2、3度轟いた後、湿った雨が降り、しばらくして止む。…