名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

大型契約成立

宝永6年6月16日。
今年の麦の値段は1両で9斗8升。
蔵米は2分の買留。

祭礼が連年通り行われる。
中須賀町の車はさよ姫を猿回しに替える。
若宮の神主間宮主伝が初めて前例のように馬上で供奉(供に加わる)する。
広井の天王に獅子頭が初めてできる。

久屋の誓願寺へ伊勢ノ国鈴鹿郡駅(ハイ)野村から腹帯の地蔵を新たな夢想(夢の中で教えを示すこと)のために取り寄せる。
今月8日から熱田正覚寺・部田の祐福寺の両僧を交えて談義を行い、27両を得る。

既に奉行にも話を済ませ、和泉屋十次郎が大坂から170両の契約で盆芝居の後大坂へ向かうという噂がある。