名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

だいたい殿が名古屋に戻る前に問題を起こしちゃいかんでしょう

宝永6年6月20日。
江戸で公の小荷駄の者と八丁堀近くの新橋の火消戸田十郎右衛門鳶の者とでもめ事があった。
小荷駄の者と鳶の者が道で争い、鳶の者は小荷駄の者を踏みつけた。
小荷駄の者は3人で鳶の者は大勢いた。
小荷駄の者は十郎右衛門のところへやって来て、何とかしろと帰らなかった。
十郎右衛門が相手をしたが、帰らなかったと云々。
小荷駄の者は今まで無刀だったが、近頃は脇差を差すようになったと云々。
十郎右衛門は迷惑し、小姓立(小姓あがり)衆に頼んで織田宮内殿に詫びた。
宮内殿はこのことを尾州へ話しておくと言ったが放さなかった。
その後何度も行ったが、宮内は病気といって会わなかったと云々。
その後、鳶の者は切られた。
小荷駄の者はそのままであったが、江戸に置いておかずに尾張へ戻した。