正徳4年8月19日。
この日、八幡町落合喜八のところへ23、4の女1人がやって来て、13年前に婦人を罪もないのに殺したと云々。
証拠は誰の某と言うので、その者を呼んで吟味すると女の言うことは嘘であった。
このため女は牢に入った。
21日に女の父に渡した。
この女は三州御(み)船村の者であった。
飯炊きで平岩七太のところに、榊原善兵衛のところにも以前奉公していた。
その後勤めを辞め、家は駿河町光蓮寺門前の森右衛門のところであった。
何か怪しい女であったので、森右衛門は三州へ連れて行き父に渡したが、今度彼女は父にこう話した。
名古屋を去る侍に金を預け置いたので取りに行くと。
これが名古屋にやって来たのが顛末である。