名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2024-03-05から1日間の記事一覧

渡辺飛騨守の伯父兵庫はフィクサー

宝永5年4月29日。辰刻(午前7時)から文左衛門は藤入と共に大森寺へ出かける。藤入新田で湯漬け・酒なども頂いていると星野勘八もやって来た。一緒に巳半(午前10時)大森寺へ到着する。酒などを頂くうちに冷麦などが出る。各ひと眠りする。申(午後…

ケチったために出費がかさむとは

宝永5年4月25日。奈良の洒布売がやって来て文左衛門に話していった。この度出来上がった大仏の堂について昨年荻原近江守が見に行って話してくれた。立松院から仏像が雨に濡れるので庇覆を設けたいと願い出ていた。しかし、京の大仏殿と同じでは無駄とい…

今度は良い人でしょうか

宝永5年4月23日。今まで維摩院にいた新屋村赤林長左衛門の子孫太郎が、鈴木土佐の後の神明の神主となる。

ひどい話だ

宝永5年4月22日。先月捨子のあった河村丹左衛門手代の敷地で、またこの夜も2歳ばかりの男の子が死んで捨ててあった。米野村の一向坊主の女房が名古屋から金1両を取って養うことになっていたが、このように捨てていた。女房を名古屋で捕らえ、牢に入れ…

親に食いものにされていたのか

宝永5年4月20日。夜、近藤惣右衛門が相応寺の借家で自殺する。少し前、近藤文太夫の子と石山に行って酔っぱらっていた。その後、事がおさまらないと思ったのか。元来継母の態度が悪く、父も継母と同様で、一緒にいる時は水を1桶汲んでも惣右衛門にはや…

祭りに酒はつきものとは言え、ひどすぎる

宝永5年4月17日。辰半(午前8時)過ぎ祭礼が始まり、未半(午後2時)に終わる。平岩七太夫南の橋のあたりで押の者が酒に酔ってよろよろしていた。虫通(腹痛)にして帰らせる。片瑞七間町で修理立合の足軽が酒に酔い、よもやおこしを引っつかんで食べ…

これも懲罰

宝永5年4月16日。志水甲斐が名古屋に到着する。4日に暇を頂くと云々。暇を頂く際はいつも対面で紋付の服を下されるが、この度は紋のない服を下される。このことについて甲斐は前例を持ち出し少々つぶやかれたが叶わなかった。又言うには対面もなく、主…

不祥事があると小普請役に

宝永5年4月13日。鳥殺生禁止の廻文がある。新番8人への千村善兵衛のところでの申し渡しの大意。磯姫様への供した際のことが御耳に入り、道中で熊谷与兵衛が目付に話したことも詳しく御耳に入った。もっともなこととも思われるが、不道理であると思われ…

無風で助かった

宝永5年4月12日。昨夜亥(午後9時)前、隼人正同心中根分左衛門藁屋の長屋が焼失する。風がなかったので他へは燃え移らなかった。

おこしだから米菓子かな

宝永5年4月10日 新大銭が近頃20駄ずつ江戸へと向かう。1駄には大銭が15貫文と云々。和銅年中に初めて銅銭を作らせたので、今年までで1001年となる。大銭を作らせたのは今度が初めてであった。承和2年に承和昌宝という新銭1つを旧銭10として…

本当に酔っぱらいは困ったものだ

宝永5年4月8日。近頃、三宅又十郎が酒に酔い、屋根に上がって水を持ってこいなどと叫ぶと。

天才少女

宝永5年4月7日。文左衛門は出雲守様(松平義昌)御絵書浅井幸白の娘14歳の照(テル)と12歳の妹久米が描いた絵2枚を手に入れる。照は津守様(松平義行)のお抱えとなられる。

バタバタした1日

宝永5年4月6日。広小路神明の祢宜鈴木土佐が勧められて隠居する。日頃から不行跡で淫乱であった。吉見氏からの廻状、触などを永らく留め置いて他へ廻さなかった。その他にも吉見氏の申しつけに背くことなどもあった。先ごろ那須心庵が高須へやって来てい…

失業ですな

宝永5年4月3日。餌刺頭山本作内・鈴木彦右衛門が小普請となる。餌刺の者は移し役という鳥を取り移す役となる。これは鳥殺生が禁止されたためと。

殺すというよりは病気かなんかで亡くしたのでしょうか

宝永5年4月1日。頃、巾下押切鍛冶屋六右衛門は男の子を多く殺ししており、そのため4歳になる男の子1人を溺愛して乳母を雇い育てさせていた。近頃、13になる姉とこの4歳の子が一緒に水風呂に入ったが、姉は先に出ていた。乳母が浴衣を取りに行った後…

宝永5年4月の地震です

宝永5年4月2日。丑刻(午前1時)、地鳴りがする。宝永5年4月3日。辰半刻(午前8時)、地震がある。宝永5年4月4日。辰(午前7時)前、少し地鳴りがする。未(午後1時)過ぎ、地震がある。申(午後3時)前、地震がある。宝永5年4月15日。明…

宝永5年4月の天気です

宝永5年4月1日。巳刻(午前9時)、少し雨が降って止む。薄曇。宝永5年4月3日。明け方から雨が降る。辰(午前7時)頃から小降りになる。時に雨が止む。未(午後1時)過ぎから雨が降り、ジメジメする。深夜には大雨となり、雷がまた2度轟く。宝永5…