名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

スーパーじいさん信安

正徳1年12月30日。
近頃、石川一学に黄金3枚と時服。平田半右に羽織を下される。
これは能の用務を務めたことに対してのこと。
甚太と新六に黄金1枚と徳福2つずつを下される。
これは朝鮮人用務を務めたことに対して。

少し前、奈須信安が大坂で宗対馬守を治療して、人参10斤、朝鮮塩鶴1、銀20枚を贈られた。
帰国の際にまた薬を服用し、人参10斤、銀30枚、虎皮5枚、その他朝鮮陶器などを贈られ、名古屋の親戚に鶴・人参・陶器などを送ってきた。
文左衛門はこの話を大塩与左衛門から聞いた。
他のものはよいけれど、人参が2度で20斤はあまりに多いのではないか。
信安は80ばかりで、今年もうかむ瀬(大坂の料亭)の盃で2杯飲み干していた。