名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

お礼参りも大変だ

元禄7年12月12日。
雪が止み、晴れ渡る。
辰刻(午前7時)、文左衛門は5本入りの扇箱を持って三左衛門殿と対面し、継目の礼をする。
扇は1匁に2本ずつで代金は合わせて2匁5分、箱に1匁2分、台は30文。
そこから与三右・六郎左へ行く。
言伝を残して帰る。
ここまでは両小頭が一緒に行く。
家に帰って支度をし、親類やその他預かる衆、仲間を全て廻る。
かねてからの知り合いには言伝を残しておき、平岩伝太夫・左右田権右衛門の2人は知人でないので対面する。