2022-12-06 お礼参りも大変だ 鸚鵡籠中記 元禄7年12月12日。雪が止み、晴れ渡る。辰刻(午前7時)、文左衛門は5本入りの扇箱を持って三左衛門殿と対面し、継目の礼をする。扇は1匁に2本ずつで代金は合わせて2匁5分、箱に1匁2分、台は30文。そこから与三右・六郎左へ行く。言伝を残して帰る。ここまでは両小頭が一緒に行く。家に帰って支度をし、親類やその他預かる衆、仲間を全て廻る。かねてからの知り合いには言伝を残しておき、平岩伝太夫・左右田権右衛門の2人は知人でないので対面する。