2023-11-06 そりゃ預かりたくはないですね 鸚鵡籠中記 宝永2年10月3日。評定所東へ3人扶持御目見水野只助が入る。父は水野丹右衛門といい、馬廻でその前は書院番を勤め、奥州の者であった。只助は身持ちもよくなく、その上盗みをはたらくとの噂もあった。あるいは金をとって車を引いていたとも。小万物や曽右衛門のところへ入った盗人かこの者かと。伯父の医者石井養仙に只助を預けられるはずであったが、病気で召仕もいないからと申し開きをして固辞したためこの如く。