名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

年末になると頼母子

宝永6年11月27日。
文左衛門は巳(午前9時)から瀬左へ出かける。
加兵の頼母子会で吸物・酒などを頂く。
日が暮れて帰り、すぐに八郎右へ出かける。
酒や食事を頂き、亥(午後9時)過ぎに帰る。

夜、鍛治屋町下の駿河守同心坂崎九左衛門のところへ、この地の身分の低い浪人が下に着込(重ね着)を着てやって来て、伝五右衛門に金を貸せと言っていたが、埒が明かないので責め立て、その上暴言をはいた。
この浪人は九郎左衛門に居候しており、伝五右衛門は九郎左衛門の兄であった。
伝五右衛門は怒って浪人を切って立ち退いた。