名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

普通なら100両なんて貸してもらえないでしょう

元禄15年8月29日。
近頃、岐阜の加嶋喜十郎のところへ申刻(午後3時)宇津木八左衛門が現れ、100両貸してくれ、貸してもらえなければここで命を絶つと言った。
宇津木八左衛門は昨年面破組を改易となり、喜十郎とは旧友であった。
喜十郎はなだめて30両なら貸してやると言ったけれど八左衛門は納得しなかった。
そのうち岐阜奉行岩田源左衛門に話が伝わった。
すぐに足軽が現れ、勝手に入っていた。
喜十郎も勝手に入ると、八左衛門が中へ切り込んだ。
足軽たちがすぐに叩き殺したが、足軽も2人傷を負ったと。
死骸は塩漬けにした。