名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これは大火事だ

元禄9年2月2日。
巳刻(午前9時)、文左衛門は相原久兵父子と上井田(上飯田)へ魚を獲りに出かける。
平左は後からやって来る。
魚は獲れなかったので芹を取り、未半(午後2時)に帰る。
戌8刻(午後9時前)、乾(北西)の方角に火の光が見えて大騒ぎとなる。
文左衛門も銕御門まで出かける。
両御城代衆は御深井丸におられたが、火の光が消えると帰られる。
子刻(午後11時)、文左衛門は帰宅する。
この火事で濃州加納でのもので城だけが残ったと。
八町町とういうところから火が出て、八町(1町は約100メート)ばかりでなく、侍屋敷も500石以上の歴々のものが焼けてしまう。
酉刻(午後5時)から子刻(午後11時)過ぎまで燃え続けた。