名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2025-05-27から1日間の記事一覧

また法事ですか

正徳5年9月28日。真巌院様(徳川五郎太)の三回忌の法事を言いつけられる。竹田三益が召され、20日の支度でこの日尾張を出発し、江戸へ下る。

あなたは京都へ行く

正徳5年9月25日。渡辺新左衛門が上京の使者を仰せ付けられる。

犯罪者、集合

正徳5年9月23日。日の出頃、文左衛門は小左へ十郎右と出かける。由平は手錠を前に下ろさせ、袷を羽織らせて編笠を着せ、胴縄を両方の袖口に引き通し、両人で袖口からこれを持つ。他に中間1人、刀指2人が附き、卯半(午前6時)頃、勘兵衛のところへ向…

いよいよ取り調べか

正徳5年9月22日。申(午後3時)前、善左・勘兵から手紙が小左へ来る。自分の家来由平に尋ねることがあるので雇い人を附け、明日23日5つ(午前8時)頃、勘兵衛のところへ寄こすように心得るように。以上。

文左衛門が働いた

正徳5年9月20日。早朝に箕形善右・堀勘兵から相原小左へ手紙が来る。召仕元助を探しているので取り逃がさないように、もっともこの者にあれこれ話さないよう申し渡すよう心得るように。以上。小左がやって来て文左衛門にかれこれしかじかと話をする。十…

拒否はできないでしょう

正徳5年9月19日。文左衛門の米は1両で6斗。地酒の新種は丁(樽)で64文。横井伊右衛門にあげ鷹(隼猟)は他国では行われないので、月日が経つとその伝統も失せてしまうので、そろそろあげ鷹(隼なり)を調達するようにと仰せ付けられる。元の役に戻…

これを仕事というのだろうか

正徳5年9月18日。渡辺元右衛門が午刻(午前11時)に源右衛門のところに到着する。辰(午前7時)過ぎ、文左衛門は用務で相役とともに大森寺へ出かける。藤入も一緒に出かける。昼は新そば、夜には食膳所の小祠の祭りということで踊りと狂言をこの年か…

大して偉くもないのに屋敷は広い

正徳5年9月17日。この日、巾下薬園の跡地が新たに屋敷の土地として下された衆。550坪、新御番岩田文之右衛門。同、御鉄炮打篠岡左源太。300坪、五十人御供組中村平兵衛。同、西郷彦蔵。同、五十人吉田金平次。同、田中弾十郎。同、留書役武藤善右…

平和な1日

正徳5年9月16日。文左衛門は朝飯の後に甚左へ出かけ、酒を頂く。甚左と共に市兵衛のところへ出かけ、ふぐ汁・すびて(酢押)で酒を頂く。市とともに3人で大須などへ出かける。稲荷へも出かけ、稽古浄瑠璃をしばらく聞く。夕暮れ頃帰宅する。近頃、荏油…

借金があった上に女を刺し殺すとは

正徳5年9月15日。この日の明け方、政秀寺門の外で鈴木平七若党赤尾丹六が御馬廻渡辺弥左衛門召仕の女しなをふゑ(喉笛)を1ヶ所刺して殺し、自分もふゑを刺したが死ねなかった。丹六は23才で濃州安八郡二俣村の者で、しなは28才で中島郡一宮の生ま…

13日の話の続きですね

正徳5年9月14日。文之右衛門を兄伝左衛門に命じて探させる。御番も退く。志水甲斐家来牧野作右衛門という者が一緒に住む甥高村善左衛門を昨日教え諭す。善左衛門はこのことを甚だ恨んでいた。作右衛門を切ってやるなどと大きなことを言うのを、作右衛門…

大人の痴話げんか

正徳5年9月13日。以前古田弥四郎のところにいたしげという女と都筑文之右衛門が善光寺前の小宿で密会していた。この2人は最近出会っていた。酒などを飲んでいたが、どこにも奉公させないさせない、そこはやめろなどと争いになると云々。しげは元の旦那…

よっ、太っ腹

正徳5年9月12日。奈良屋七左衛門の弟宮町京口屋は、妙蓮寺に100両寄付する。

70なら失禁もしかたがないか

正徳5年9月11日。石黒一角は小便不禁(尿失禁)の病で死ぬ。69才。御目付衆の見分がある。渡辺元右衛門は伊藤彦助に付き従って名古屋へ戻るため、この日江戸を出発する。元右衛門は5両拝借する。他に中間頭が1人、中間1人が附く。

名古屋に戻れただけでも幸せかも

正徳5年9月8日。五十人諏訪部勘左衛門が煩い、江戸より戻って死んでしまう。稲垣甚右衛門の孫であった。

一門ですから同様ですかね

正徳5年9月7日。法事が終わる。名代は兵部が勤める。得安院様(松平義昌)の三十五日の法事と同様であった。銭は1両で3貫150文。新米は1両で6斗から7斗まで。古米の引起は6斗3升。

思い出は美しい

正徳5年9月6日。この日から文左衛門は隠居屋を壊して立ち去る。文左衛門は昔のことを思い出し、見るに耐えず。崇巌院様(松平義行)の法事が性高院で辰刻(午前7時)から始まる。御馳走奉行は野崎源五右衛門・成瀬内膳が勤める。御先手は原甚九郎・鈴木…

御側寄合となっての江戸への出発

正徳5年9月4日。関四郎左衛門が江戸へ出発する。

計画的犯行

正徳5年9月2日。亥(午後9時)過ぎ、広瀬甚之右のところへ盗みが入り、塀を伝ったのか土が落ちる音がしたので出てみると、裏の水道から逃げ去る。町中大騒ぎと云々。甚之右衛門夫婦は諏訪部のところへ行っており、留守と知って入ったかと云々。近頃、裏…

正徳5年9月の天気です

正徳5年9月2日。快晴。昼の間は暑い。正徳5年9月3日。昼の間は暑い。正徳5年9月4日。暑い。文左衛門は帷子で全香の法事を参詣するが、汗が出る。正徳5年9月5日。曇。小雨が降り、時々止む。未(午後1時)から雨が降る。しだいにジメジメする。…