名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

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元禄9年2月1日。
酉半(午後6時)、火事だと騒ぎがある。
文左衛門が外に出ると、遠く東の方角に薄く火の光が見えた。
蕨(わらび)を焼くのか、それとも遠方で火事なのかはよくわからず。
加藤平左のかめという婆は近頃もうろくしていた。
この夜、密かに裏へ出て、せせなげ(どぶ)の上に仰向けになって倒れていた。
夜明けに見たところ、死んではいなかった。