1月14日。
4半時(午前11時)から地震が何度もある。
それからしばらくして地震が数回あり、夜までにおよそ13回にもなる。
誰も安心して眠れず。
同15日の昼から1度、夜に2度、同16日昼前に1度、同17日夜7時(午前4時)に2度、同20日夕方から激しい風が吹き、地震もある。
実に奇妙なことである。
加賀ではこの時に大地震があったと後に聞き及ぶ。
1月18日。
大須の塔五重目の柱立が行われる。
ただし、式が行われることはなし。
五重目までできたので札を出す。
1月25日。
朝、裏町新屋敷で女を殺して男が死ぬ。
イナリ(稲荷か)藤吉という者であった。
1月27日。
夜、町中を暴れて歩き行く者がある。
1月29日。
朝、引き廻しの上、1人が獄門となる。
これは巾下のつもや(名古屋温故回叢書第7冊に記載がありますので何かの職人)子殺しであった。
1月23日。
桜天神で連歌始の会が行われる。
花ノ本相伝と書林ごとに札を出す。
中杉村で片手の指が3本、片手の指が7本の子が生まれたと。
生まれながらに歯もあると。
瀧川家の部屋頭の子だと。
また、木曽で乳が4つある子が生まれたと。
木曽義仲も乳が4つあったと。
この話はどうなのか。
2月。
南鐐(二朱銀)の吹き替えを言いつけられ、この度は目方が7分(1分は0、375グラム)ずつ減らし小さくなる。
4月から通用する。
1月9日のこと。
住吉町下の米屋何某が乱心して嫁を切る。
それを止めようとして息子が刀を手で握り、指が5本はらはらと落ちると。
※名古屋叢書四編の青窓紀聞から名古屋に関することくを1ページずつ書いていきます。