宝永5年12月2日。
文左衛門は、咳気の神送り(厄払い)と御祓納(古い札を報酬をとって集める乞食)を禁止することをこの日聞く。
咳気の神送りは、とても醜悪な顔を作るので不愉快であるからと。
御祓納は乞食の手で包み紙を漉き直して紙として売り、板は不浄の火に薪とするからである。
火事に祟ると。
今年は寒く、垢離(水ごり)は行われなかった。
垢離とは水を浴びて水風呂(蒸し風呂)に入ることで、その前後には酒を吞むことであった。
しかし近年では町から水の出してもなく、酒・薪なども高値になって利益が出ないからだと。