名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-09-14から1日間の記事一覧

『青窓紀聞』は本当に読みづらいのでこの1冊目だけでしばらくお休みします

文政6年11月17日。中橋裏大行院の火まつりが始まる。京都[東]本山が焼失につき、東懸所の古御堂を仮殿のため船で京都へ遣わすことになる。

門跡の火の不始末

文政6年11月15日。京都本山東本願寺門跡の居間から出火し、本山は残らず焼失したと早打ち(急使)がやって来る。

見せてくれてもいいのに

文政6年11月19日。この日と20日、新御堂内陣へ雑人(一般庶民)の参詣を許し、以後は固く禁じる。

これも東本願寺の話です

文政6年11月16日。この日と17日に供養が行われる。巳之刻(午前9時)、読経、音楽が行われる。昨15日から毎日参詣の者が多く集まったので、町の通りには仮の茶屋や辻売りが出て、報恩講の時のように賑わう。

盛大な儀式の裏で本山の火事があったとは

文政6年11月15日。東懸所本尊の入仏が行われる。卯の半刻(午前6時)(ただし昼過ぎになる)、領内の諸末、諸講中は各供奉(供に加わること)、宝輿の次に宗祖影像、七高僧、皇太子の影像を納めた唐櫃を吊る。これらを吊る者を力者禅門という。町の諸…

図が見てみたい

文政6年11月11日。夕方、東御坊(東本願寺)入仏の調べ、練りの足揃えがある。ただし、学僧と児の行列ばかり。食堂の東から西へ練り廻る。この行列の図は高力氏図の本久(古い)板。

冬がやって来ました

文政6年11月10日。朝、初雪となる。同夜、北で火事があり、三之丸ではと騒ぎになる。

今なら動物虐待と言われる

文政6年(10)月19日。山王の蛭子祭りが行われる。大ひきかいる(ひきがえる)、上に作り物があり。社領稲葉地村からは獅子舞を献じる。翌20日、前田村から棒の手、長刀を献じる。犬について触れがある。武家の知行所、町屋は東小屋へ遣わし、病犬は処…

でも興行は博奕ですよ

文政6年9月16日。夜、広井番人による頼母子の芝居があり、広井の裏町で行われる。大賑わいで広井中から集まり、大金が集まる。

庚申かめあるくって何だろう

文政6年9月19日。妙善寺本堂の棟上が行われる。日用方は屋根の上に棟を引き上げる式を行う。これは他とは異なる。式が済んで大工への送り物を載せた大八車2両をしばって船の形にし、そこに様々な飾りつけをして引く。珍しいことであった。この頃、夜ご…

普段から見慣れてると思うんですが

文政6年9月12日。朝、深井の庭で深井焼の煙を見て火事だと思い、大騒ぎとなる。

巾下のあたりも事件が多い

文政6年9月20日。未之刻(午後1時)、巾下新道西の村が少し焼ける。

鐘の鋳造のためですかね

文政6年9月15日。禅寺町永安寺棟上鐘の供養が行われる。

9月になっても開帳や法会は続く

文政6年9月。市之宮で天道を開帳する。上赤池村で薬師を開帳する。萱津妙勝寺(9月11日から20日まで)祖師の遠忌(法会)が行われる。千部、児音楽、説法、法会が行われる。

ねこぶしは『金明録』に記述があったのですが、のしぶしって何

文政6年8月。去年ねこぶし(文字がなくて人物、鳥獣を書いたものを説明すること)の商人が今年は唐人笠を着て現れ、のしぶし(?)と教訓の歌をそらんじる。

龍が天に上るっていい表現だなあ

文政6年8月26日。夕、鳴海あたりが大雨となる。龍が天上に上ったと。

この御芦っていろんなところで行われてます

文政6年8月。笠寺の御芦があつた大瀬古に着き、賑わう。京都梶原日就上人と日比津定徳寺と法論(論争)がある。翌年に詳しくあり。今年は世の中が能く、在々祭りなどが多く行われる。

御新物地って先日浜を埋め立てたあたりのことですかね

文政6年6月29日。夜、あつた御新物地から光物が出る。

6月にですか、本当かな

文政6年6月26日。犬山内津のあたりで大雪となる。

おそらく宝永6年6月のことだと思うのですが

西懸所玄関書院の地築(地固)が行われ、賑わう。熱田蔵之前孫二郎、木の目長次郎の2人にこの度大宮司家から火消役頭を申し付けられると。柳原を見物されたの跡地がこの度知多郡岩屈寺豪潮律師の通所となる。先年万松寺で評判となった人物である。竹皮屋次…

若宮祭は昔は6月でした

文政6年6月16日。若宮祭が行われる。車は三之丸で火を灯す。(これはこの年が初めて)

これは殿様が見物したんでしょうね

文政6年6月11日。小田井祭を西小橋(枇杷島橋)で御覧になる。やがて所々を御延気(気晴らし、見物)かけ、天王祭を御覧になる。

お菓子の新製品登場

文政6年6月7日。あつた今道から馬の塔を出す。これは大山祭の綱が切れたのを気にしてのこと。本町通広小路下る東側びいとろやで新製まるめら糖という菓子を出す。本町通蒲焼町さがる東側錦屋という菓子屋で京都おたびやきという新製品を出す。あつた太子…

何かのお祭りですかね

文政6年6月4日。あつた神戸で舞台を設け、踊り、芝居さまざま行われる。

これは何が出たのだろう

文政6年6月3日。この頃、広小路で作り物がある。

これも見事だ

文政6年6月6日。裏町新長屋中橋裏天王祭は近年にない大作り物であった。十二月の見立、近江八景、千里かたけ(嶽)、大虎絵馬、三十六歌仙、団扇店、植木屋さまざまな鉢物などを見事に作る。

これは華やか

文政6年5月18日。この日と19日は清湛院様(斎朝公御簾中)の法事が行われるため、馬の塔は24日に行われる。植物方吹貫のだし(山車)、各あさぎ(浅黄)ちりめん(縮緬)の半天をこしらえる。植方は五色幣のだし、青黄赤白黒の5色のかざり(飾り)…

どうやら小規模

文政6年5月5日。熱田に馬の塔が少々出る。

どっちにしても金儲けか

文政6年4月21日。日置の漁師が海亀を捕らえ、堀川の船の中に入れて24日まで皆に披露する。見物は大賑わいとなる。西の河岸に水茶屋(茶店)が出る。渡船で銭儲けする者もある。

こういうのは両方行くのでしょうかね

文政6年4月26日。この日から九十軒町円命明寺で二十四輩の内石然寺の宝物を弘通する。蒲焼町真広寺で越後国府親鸞上人庵宝、宝物自作聖人像を弘通する。