名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これは華やか

文政6年5月18日。
この日と19日は清湛院様(斎朝公御簾中)の法事が行われるため、馬の塔は24日に行われる。
植物方吹貫のだし(山車)、各あさぎ(浅黄)ちりめん(縮緬)の半天をこしらえる。
植方は五色幣のだし、青黄赤白黒の5色のかざり(飾り)、馬5疋、紫縮緬の半天。
古渡あたりから鳥おとし(威し)のだし、なるこ(鳴子)粟穂
子どもは見事にこしらえ、皆ふくら雀の紋どころ、また大根の作り物(飾り物)を車で引く。
各白鼠の出立(いでたち)大黒の姿も1人。
また狐忠信のたしは桜に鼓をかけ、競子(警固)はあさぎ半天に車の紋は金にかきいろ(柿色)のすり(摺)込みがある。
また富沢町子供連さくら(桜)のだしは競子(警固)見事である。
この頃の風聞に巾下新道の男1人が乱心し、近所の子供1人を打ち殺し、1人を傷つける。