名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

庚申かめあるくって何だろう

文政6年9月19日。
妙善寺本堂の棟上が行われる。
日用方は屋根の上に棟を引き上げる式を行う。
これは他とは異なる。
式が済んで大工への送り物を載せた大八車2両をしばって船の形にし、そこに様々な飾りつけをして引く。
珍しいことであった。
この頃、夜ごと弘法大使奉加(寄附)のために光明真言を唱え、木魚を首にかけ、子供も大勢付き添ってくる。
また提灯には南無大師遍照金剛と書いてある。
らくだという獣が大坂まで来て、評判になる。
この頃、末広町土さいく(細工)を持遊(手で持って遊ぶ)で売り出す。
その他生まれたような人形を売る。
庚申かめあるく。