名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

盛大な儀式の裏で本山の火事があったとは

文政6年11月15日。
東懸所本尊の入仏が行われる。
卯の半刻(午前6時)(ただし昼過ぎになる)、領内の諸末、諸講中は各供奉(供に加わること)、宝輿の次に宗祖影像、七高僧、皇太子の影像を納めた唐櫃を吊る。
これらを吊る者を力者禅門という。
町の諸講中の隠居が務める。
先払の次に町の肝煎が各上下、次に平僧が飛檐(内陣に接する両側の部屋)に列座する。
その間に内陣に院家(塔頭)、楽僧、大童子、中童子、菩薩などの児の練りも行われる。
隠居、新発意(仏道に入った者)も供をする。