名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

祟りじゃ

宝永2年6月4日。
本寿院様の入仏事、施餓鬼が行われる。
辰(午前7時)頃、津守(松平義行)様が正信院へ入られる。
読経の前から内陣へ入られる。四切り(午前10時)過ぎ、点心前まで聴聞される。
それから瑞竜院様・雲仙院様・瑩珠院様霊屋ならびに泰心院様廟を参詣される。
長上下を着用される。
また正信院に入られる。
それから下屋敷八三郎様の部屋に入られ、連子様方と対面する。
冷麦・酒などを召しあがり、土産として干魚と織物巾着を銘々に持参する。
それから帰られる。
以前は万松寺・政秀寺・相応寺に参詣と云々。
松寿院様に寄られ、この夜に高須に帰られる。
近頃、鮫屋次郎兵衛が前妻の生霊のために今の妻を離別し、自身も苦しむ。
大菊・小菊という女がおり、前妻は小菊と。