名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

女形はこのころからあったようですね

元禄14年7月14日。
真福寺で十三郎の狂言が行われ、木綿衣服の女形が出演する。
高田三之丞のごま(護摩)は大人気で高い金を取る。
怪力の男は4斗俵・4斗樽を手と足でもてあそぶ。
3足の女。
以上の4つの出し物であった。
酉(午後5時)頃、小山清右衛門草履取を仲間の僕が切って逃げようとするのを若党が抱き留めと、抱かれながらも自分の腹に突きたてる。
しかし、死ぬことはなかった。
草履取も死ななかった。
清右衛門に任せるとのことであったので2人の治療をし、後にふたりともに暇を出す。廻文がある。
瑞竜院様霊屋が出来上がり位牌の遷座が済んだので、家中の輩の毎月忌日の参詣は泰心院様霊屋への毎月忌日の参詣と同様に家中身分が低い者まで参詣するように。
これらの輩の参詣は来る16日から参詣の予定である。
一 拝礼所は泰心院様霊屋と同様に礼剣以上は敷居の内、畳の上。礼剣以下は切目縁取りの上で拝社するように。
一 御目見の輩も源敬様牌前、泰心院様霊屋に参詣したならば瑞竜院様霊屋へも同様に参詣するように。
以上。
7月14日。
瑞竜院様霊屋が出来上がり、位牌遷座も済んだので家中衆参詣のことについて年寄衆から知らせがあった。
各へも申し聞かせるようにとのことなので別紙に書き写し知らせる。
仲間へも知らせるように。
以上。
7月14日。
冨永彦兵衛。
両小頭様。