名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

それでも大木が倒れるほどの強風

文政3年。
このの書付はいつのものかわからないが、去年か今年の事であるので記しておく。
一昨日27日の西風で大道寺孫蔵殿屋敷境にあるふた抱えもある松が根から倒れ、小笠原三九郎殿屋敷米蔵だったかを微塵に砕いたと。
もう少しで馬屋にも被害があったと。
怪我人はないととのこと。
かなりの騒動であったので承ったこと申し上げておく。
以上。
この年月はわからないが、大道寺孫蔵殿がこの小笠原隣へ移った後のことなので去年か今年のことであろう。
この松は名城開闢(開城)以前の天王山中の社木(神木)とのこと。
もっとも半分枯れかかっていた。