名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

文左衛門、少しは活躍してる

宝永2年1月19日。
子半(午前0時)、隼人正組岩間紋右衛門台所から火が出る。
長屋と蔵のほかは道具を含めて全部消失する。
この時乾(北西)の風が吹き、残り火が大田道周・嶋松右衛門のところへにわかに飛んでいく。
文左衛門のところへは火の粉が飛んでくる気配はなかった。
文左衛門は加左衛門のところへ出かける。
屋根に上り、火の粉を消させる。
丑半(午前2時)、文左衛門はおさまったので帰宅する。
最初、紋右衛門は火を踏み消そうとして両股にやけどを負う。
しかし歩くには支障はなかった。
26年前の申年7月24日丑刻(午前1時)、佐藤市郎左衛門の屋敷が残らず消失する。