2023-08-19から1日間の記事一覧
元禄16年。この冬、葺師頭藤兵衛が神宮寺堂を850両で請け負ったが、随分と損をして支払うべき職人に金子を渡すことが出来ず、迷惑を被った者が多かった。九十軒町伝六という者は石垣を請け負い、おのれの才覚で古石を用いて30両ばかり得をした。藤兵…
元禄16年9月。領内の百姓が郡奉行へ出した手形の概略。この度郡奉行衆から出されたのは別紙の書付の通り。鍬神社と号する社号はあるか。その他宮社で鍬神祭と名付けた祭を執り行っているか。近国や他領でこのようなことがあると聞いた場合は急いで申し出…
元禄16年1月24日。公は歌会始で滝音春を知らずとい題目を従一位基凞公関白が辞退された後詠まれる。いつはあれと心とけたる此春に御池の滝つ音ものどけし。
元禄16年。この冬、春日井郡六師村の78になる女が子を孕むが、産むことなく死ぬと。(後略)
元禄16年12月29日。国奉行尾崎小兵衛は昨夜いつもの通り床に入る。この朝、妻は早く起きて女中などの指図をし、用があったので小兵を起こしに行くと頭は冷たく、心臓は少し動いていたが息はしていなかった。急死46歳。久野杢太夫僕がかけ乞(借金取…
元禄16年12月28日。夜、竹腰伝四郎の厩の物2人が厩で喧嘩して2人とも死んでしまう。
元禄16年12月27日。兼松松太郎兵衛長屋の権六は斬罪となる。横井小太夫僕などは10ヶ国から追放となる。
元禄16年12月26日。寺尾内匠宅へ横井小太夫を呼び、召仕が博奕をしているのを知らないのは不注意極まりないので逼塞を仰せ付けられべきであるが、逼塞ではなく叱られると云々。遠慮にも及ばず。
元禄12年12月25日。夜、長良村南の郷の加藤平左衛門百姓佐治兵衛の家から火が出る。その隣広瀬弥右衛門百姓三右衛門の家と共に消失する。馬の粥を調理していて火の始末をよくしないで寝てしまい、側にあった藁に燃えついて火が出たと。佐治兵衛は家を…
元禄16年12月23日。近頃、本町門東の土居の末に鸕鶿(鵜)がたくさんとまり、その糞はまるで雪が松にかかったようであった。城代衆から人足を請け取り、2人ずつ番をして長竿を持って鵜を追い払う。
元禄16年12月20日。夕飯後、文左衛門は永井善右へ頼母子に出かけ、文左衛門が獲る。そのうちの半分を段之右へ遣わす。夕暮れ前、火事があると。
元禄16年12月16日。昼、七ツ寺の向かいの町屋が少し焼ける。
元禄16年12月15日。夜、師崎の大半が焼失する。
元禄16年12月11日。戌刻(午後7時)、地震がある。
元禄16年12月10日。卯(午前5時)過ぎ、小さな地震がある。
元禄16年12月9日。朝、小さな地震がある。文左衛門は藤右、弥右の分を残して仲間の口米を差し上げる。文左衛門は5俵で1人分、車賃は135文、金で差し上げれば8斗2升の相場、金の値段は7斗8升なので4升安。
元禄16年12月7日。昼から文左衛門は朝岡甚五右へ出かける。霧山・小出など頼母子会であった。料理は美味であった。辰巳長左衛門の閉門が赦される。子半刻(午前0時)、桑名町下腰物奉行早川十右衛門の長屋から火が出る。本屋敷と一緒に残らず焼失する。
元禄16年12月5日。夕飯後、文左衛門は源太左へ頼母子会へ出かける。伴伝左衛門と鈴木助之丞が獲る。
元禄16年12月4日。夕飯後、文左衛門は源太左へ頼母子会に出かける。源太左控えへ落ちる。
元禄16年12月1日。250石隼人正組荒川権之助はこの朝支度をして礼に出かけるため、いつも自身で髪を結っているので座敷の東の部屋に入った。長らく出て来ないので家の者が見に行くと自殺して死んでいた。44歳、腹をひと突きし、喉を押し切っていた…
元禄16年12月20日。夜、初雪。元禄16年12月21日。晴。元禄16年12月22日。曇。未(午後1時)過ぎから雨が降る。夜はジメジメする。夜半に止む。晴。少し風が吹く。元禄16年12月23日。晴。昼過ぎに雹が降るが、すぐに止む。元禄16…