名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

お金に群れ集まる者たちのせいじゃないか

元禄16年。
この冬、葺師頭藤兵衛が神宮寺堂を850両で請け負ったが、随分と損をして支払うべき職人に金子を渡すことが出来ず、迷惑を被った者が多かった。
九十軒町伝六という者は石垣を請け負い、おのれの才覚で古石を用いて30両ばかり得をした。
藤兵衛は追放を仰せ付けられる。
神宮寺堂の費用は公儀から2500両もの金が出ていたが、段々と渡しに渡してここまで減ってしまう。
神宮寺の坊主3人には150両ほどを毎年神領金から支払っていた。