名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

大公様は忌明け、でも法事は続く

元禄12年6月25日。
この夜戌(午後8時)から町にて人を送る。
大公は忌明け。
大公の御家中は月額を剃る。
一筆申し入れる。
泰心院様御法事が建中寺において明後日27日より来月2日まで行われる。
大殿様、右兵衛督様から仰せ付けられた御寺へ各詰めるようにとの御意である。
支配衆も代わる代わる詰めるよう申し渡れる。
かつまた同心は来月朔日、明同心は来月晦日に組の中で代わり合って詰めるはずである。
このことは御老中が伝えられたことであるのでその意を心得るように。
恐惶謹言。
6月25日。
都筑弥兵衛。
両城代殿。
それに加えて、明後日7日辰刻(午前8時)に御経が始まるので、読経の前から代わる代わる詰められるように。
はたまた御目見衆の親兄弟は最寄の方と一緒に出かけるよう言い伝える。
以上。