名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

やっと名古屋へも殿の逝去が伝わった

元禄12年6月9日。
この日から商いは禁止となる。
町ではを下し、ものさびしくなる。
殿様は近頃色々と体の調子が思わしくなく、養生をなされていたがその効果もなく去る5日未下刻(午後3時)に逝去なされた。
このことを御家中の輩に知らせるよう江戸から申して来たので、月番年寄衆の家へ御支配の衆は出かけるようにと申し聞かせる。
以上。
6月8日。
津田九郎兵衛。
冨永内左衛門。
両城代殿。
一筆申し入れる。
殿様は去る5日逝去なされたので、間違いないよう諸事穏便にし、特に火の元には念入りにと申し付けられたのを御老中から伝えられたのでその意を心得るように。
期限については追って申し入れる。
恐惶謹言。
6月8日。
都筑弥兵衛。
両城代殿。
それに付け加え、このことを同心衆、明組同心衆ならびに御足軽そのほか支配の方へも申し渡すように。
以上。