名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-07-07から1日間の記事一覧

何やら人間関係もややこしそう

元禄15年10月23日。夜、田畠村への道で杉之町の古手買い(古物商)が棒で殴られ殺される。頭には棒の傷が残っていた。この古手買いは母や妻と折り合いが悪く、少しの金でも勝手に懐に入れていたので金のために身を亡ぼす。自業自得。40両も懐に入れ…

初期消火はグッド

元禄15年10月20日。亥刻(午後9時)、甲斐下屋敷、先日火が出そうになった場所の向かいからまた火が出ようとするが、消し止める。放火であった。

情報求む

元禄15年9月23日。甚目寺と萱津の間で4、5歳の子が2ヶ所刺されて死んでいた。この2ヶ所には札が立つ。

でも普通に生きていたんだよ

元禄15年10月18日。源了院達誉広啓義運大居士、六郎様の棺が相応寺へ入る。寺尾内匠・目付上野小左衛門・五十人目付柴山百助がお迎えに行き、供をしてやって来る。寺社奉行2人は山門のそとへお迎えに出る。都筑弥兵衛1人はのべはし(?)の東にへり…

就職活動は失敗

元禄15年10月15日。寄合水野太左衛門が津侯(松平義行)参詣の前にとてもうろたえると。朝、大小を差した男が大垣浪人と称して隼人正の屋敷へ出かける。江戸留守と言うので近江守のところへ出かけ、召し抱えてくれるよう頼む。玄関番は近江守は売り込…

これぞ善政

元禄15年10月13日。仮屋に玄蕃・宮内・縫殿・主水組が出る。名代は渡辺飛騨守。中日は休憩があり、経が終わり、姫君様から入仏・頓写(経典の書き写し)が行われる。名代は高木志摩、西沢検校が平家を語る。(中略)香典は黄金1枚。布施は建中寺に銀…

事前に知らせようよ

元禄15年10月12日。廻状がある。一筆申し入れる。六郎様が亡くなられたことでの触である。穏便のことは昨日までと心得るように。恐惶謹言。10月12日 近藤小太夫。両城代殿。文左衛門はこの日鈴木七兵衛の家のところを通り過ぎる。弟善右衛門は乱心…

光友さんの法事もあるんですか

元禄15年10月9日。切紙を以って申し入れる。瑞竜院様の法事が明後日十日から16日まで執り行われることが申し付けられた。この法事の間は音曲鳴物は止めて物静かにし、火の元には特に注意し、下々に至るまで慎むようにと老中が仰せ渡されたのでその意…

やはり穏便だ

元禄15年10月5日。一筆申し入れる。六郎様が亡くなられたので諸事穏便にと老中が仰せられた。日数については追って申し入れる。そのこと心得るように。恐惶謹言。10月5日、近藤小太夫。両城代殿。なおこのことを同心衆・明組同心衆足軽、その他支配…

またまた穏便では

元禄15年10月4日。丑刻(午前1時)、六郎様(松平友重、光友6男)が萱場の屋敷で亡くなられる。年は34。柳川恭庵が薬を処方する。少し前、脇差が抜けてけがをなさると。母は長松院といい、飯尾伝兵衛の娘であった。屋敷に部屋があったが、この年の…

確かお金を出してもらってたはず

元禄15年10月3日。将軍家から片山両人、井河原豊前がやって来て熱田神宮寺堂の検分を行う。

かなりの洪水だ

元禄15年10月2日。東の方では洪水となる。天白の堤では30間(1間は約1,8メートル)にわたって水が堤を越える。翌日は20間となる。10合2勺の水位となる。鳴海などへ水が流れ込み、往来は船で行くこととなる。当地でもこの夏、6、7月の頃に…

元禄15年10月の天気です

元禄15年10月1日。雨が降る。元禄15年10月2日。辰(午前7時)過ぎから雨が降る。段々激しくなるが、昼過ぎからは小降りとなる。夕暮れ前からまた大雨となるが、その後は霧雨となり暖かくなる。雷が4、5度轟く。子半(午前0時)頃に雨が止む。…