名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

当たるはずがないと言われて当たれば万々歳

元禄15年7月20日。昨日から巾下新道で天満十太夫の操りが行われ、大勢の人が集まる。粥の食傷(食あたり)と言い、当たるはずのない太夫が当たったからと。申(午後3時)前、火事と言うが嘘であった。丑(午前1時)頃、永国寺北の片町で西側2町(1…

これも困った酔っぱらい

元禄15年7月19日。国用人朝岡甚五右衛門に彦坂主膳のことは親類縁類などに十分気にかけておくよう申される。松井十兵衛にも小頭がこのことを申し渡す。昨日から彦坂平太夫のことは妹婿郷右衛門のことであるので遠慮(昼間の出入りをひかえる刑罰)する…

かなりの火事だ

元禄15年7月18日。申2刻(午後3時過ぎ)、南指矢場西の町屋が南側1町(1町は約100メートル)ほど焼失する。うらや(裏屋)から出火する。

こんな領主も困ったもの

元禄15年7月16日。近頃、渋谷弥太夫が麦を金で受け取ろうとした。百姓は麦で払うと言うので、何度も麦では難しいと言い返すし、値段は8斗(1斗は約18リットル)だと言った。これでは百姓はそれでは困ると言ったが、金で差し出すと。弥太夫は色々と…

御目見ってろくな奴らじゃない

元禄15年7月14日。大須で十三郎の狂言が行われる。他にも輪ぬけ(輪くぐり)は身軽で敏捷であった。演じたのは浮舟大之進、同小之進。また櫃(ひつ)に入って抜ける技もあった。各が3つ演じる。御目見3人が三浦九太夫のところへ出かける。そして子と…

厳しい生活を思ってのことか

元禄15年7月11日。近頃、町中へ堀川さらえ(浚え)役が半分免除となる。

困った奴だなあ

元禄15年7月9日。松井林右衛門は皆と合わせての材木代4両程をこの日も遣わさなかった。このため中野五助から政右へ内密に知らせる。10日の朝、政右は弥右のところへ行って話をし、金を遣わす。

こまごました木材を買ってます

元禄15年7月8日。文左衛門は鈴木弥右へ材木の代金を遣わす。一 1本 長丈物1尺(1寸は約30センチ)の源太代11匁1分 両につき5本と4分(1分は1/10本)一 3本 同丈物8寸(1寸は約3センチ)の源太代21匁2分 両につき8本と5分一 2本…

監視が甘かったのか

元禄15年7月6日。昨年、松平伊豆守は酒井左衛門に預けられていた。近頃、そこで人を殺し、女も殺した。預けられながらこのようなことをしでかしたのは他言無用。このため付人ら江戸へ呼び寄せられ、調べを受ける。7月26日、伊豆守は岡崎監物に預けら…

物騒だなあ

元禄15年7月4日。犬山で隼人正代官松下藤左衛門という者が勘定奉行荒川儀兵衛の家へ押し入る。荒川儀兵衛を切り殺して立ち退く。

被害はなかったのか

元禄15年7月2日。尾濃では洪水となる。

何でも興味津々の文左衛門さんにしては珍しい

元禄15年7月1日。7分の日食。卯の時(午前5時)、南の方が隠れる。西国では少し見ることができたと云々。文左衛門はこれを見なかった。

元禄15年7月の天気です

元禄15年7月2日。曇。巳(午前9時)過ぎから昼前まで時々少し雨が降る。その後止む。未(午後1時)過ぎから晴れる。夜更けは大雨となる。尾濃では洪水となる。元禄15年7月3日。曇。巳半(午前10時)過ぎから晴れる。申(午後3時)過ぎ、雷が轟…

役職手当も当時からあるんです

元禄15年6月30日。役料の手形が1両で7斗9升で4両3分に銭264文。高須で川口三右衛門百姓で本庄の者である津守(松平義行)口の者(馬の口を取る者)文兵衛がこの日未明に中間を少し切りつけ、逐電する。喧嘩ということでもなし。特に津守入国に…

これも用務だそうで

元禄15年6月23日。文左衛門は政右と用務で白鳥へ出かけ、日暮れ前に帰る。船で船蔵へ行き、見物する。北の方は千賀志摩が預かる場所であった。よし丸が特に大きく、18間(1間は約1,8メートル)に5間もある。その他に舜光丸、再鷁丸なども美しい…

いつもように遊びほうける文左衛門さん

元禄15年6月22日。申(午後3時)から甚右・小市・甚蔵と共に漁に出かける。稲生村で賄斎藤甚平のところへ寄る。はえ汁などを頂く。大野村仁右衛門の造った白梅酒を頂く。味醂のようであり、その美味しさは口では言い表すことはできないほど。清らかな…

天王祭ですよね

元禄15年6月16日。祭礼が例年通り行われる。

毎年リハーサルは行われる

元禄15年6月15日。試楽が例年通り行われる。

鶴さまさま

元禄15年6月12日。近頃、木挽町屋敷内の海に鶴1羽がやって来て6、7日間そこを離れず。このため公儀歩行目付が毎日見廻りにやって来る。その度に供応がある。6、7日いて鶴は飛んで行く。

蔵への買い上げと現物支給

元禄15年6月11日。値段立で4分、米で6分。金1両で米7斗8升となる。

こんなに簡単に貰われるものなの

元禄15年6月10日。近頃、大津町鋸屑売の子が兄弟2人で伊勢参りへ出かける。宮川で京都の女中に貰われる。弟は10歳であった。参拝してから京へ遣わすと。母親は寡婦であった。

雇う前のリサーチは大切

元禄15年6月5日。先月25日、足軽頭蛯江市之進は蒲原に泊まった。江戸へ彦坂平太夫の代わりに向かうところで、浜嶋伴右衛門が一緒であった。足軽の某が昨夜の泊まりで宿から着る物を1人1枚ずつ借りていた。他の足軽は皆これを着て寝ていた。某が遅く…

藤右衛門が罰せられるなんておかしくないですか

元禄15年6月9日。辰半(午前8時)過ぎから文左衛門は源太左・瀬左・曽右・加兵・平四・平次左と船遊びをする。亥半(午後10時)に帰る。楽しいものであった。少し前の4月28日のこと、近江守中間久助・清九郎が長久寺下の済家宗(臨済宗)大用寺表…

何も獲れなかったか

元禄15年6月6日。申刻(午後3時)、文左衛門は五右・伝右と志賀のあたりへ漁に出かける。日が暮れて帰る。

遺産相続ですかね

元禄15年6月2日。浄心の跡目がなかったので金2両が源右から文左衛門に分け与えられる。母には2両。先日も15両。

元禄15年6月の天気です

元禄15年6月1日。雨でジメジメする。申(午後3時)過ぎには止む。夜更けには晴れる。元禄15年6月2日。晴。朝、濃い霧が出る。元禄15年6月3日。雨。未(午後1時)過ぎると止む。元禄15年6月4日。薄曇。巳(午前9時)過ぎから雨が降る。半…

年の差16才

文政5年9月19日。夜、桜の町坂白山の前で女が殺される。切ったのは村田屋甚八、40才計り。切られたのは矢場うとん屋娘さと、24才。甚八は納屋に住んで質屋などをしていたが、倒れたので熱田にいた弟のところに居候していた。

それでも信じたい

文政5年8月28日。この頃、日中の長雨で伊勢町蒲焼町上る東側の鍵屋貞吉という者の座敷の壁に親鸞上人の像が浮き出る。母は信者であったので騒いだとのこと。29日に見てくると、何かはわからない形であった。30日には乾いてしまったと。本当に上人で…

どうして

文政5年8月。上旬、伊藤次郎左衛門の前に捨子があり。この日、鈴木多門治の前にも捨子がある。

昔のコントによくありました

文政5年8月14日。夜5時(午後8時)、橘町吉良屋某から火が出る。9軒が焼失し、7軒を壊す。9半時(午前1時)に鎮火する。この時、運水組の者が同心に殴られ、こちらも仕事中だと水を浴びせると、同心には全くかからず、町奉行の田宮殿にざぶんとか…