名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

結婚を許されないからといって逐電してはいけない

宝永2年4月29日。
近江守馬廻組伊藤林右衛門が逐電する。
このため父三郎右衛門に命じて探させる。
翌1日、参州御油の幸村で林右衛門弟戸市などが見つけ出す。
このため馬上で林右衛門は腹と肘を切って死ぬ。
年は34。
近江守から目付役橋爪十太夫を検使として遣わし、死骸を名古屋に引き取る。
林右衛門には妾がおり、本妻にしようとしていた。
しかし、父はこれを許さず、反対に暇を出せと言ったので逐電した。
その際、目付役への書置があった。