名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

蛙の子は蛙

文化14年4月15日。
江戸深川八幡宮において大矢数通矢が行われる。
尾張家臣で弓の師である杉立信吉は15日暮6ツ時(午後6時)から16日7ツ時(午前4時)までに9159本射る中で通矢5368本。
その後100本射る中で通矢58本。
江戸では今まで並ぶものがない成績であった。
杉立信吉は杉立権右衛門正邑嫡男であり、正邑は高150石を領し、御弓奉行を司る。
この手柄により200俵下され、御使番格を授け、御弓役を兼ね、追々加え与えられる。
その頃、染手拭いの模様で信矢小紋が江戸で大流行する。
(後略)