2024-04-24 死んでやる詐欺だな 鸚鵡籠中記 宝永6年3月5日。文左衛門が後苑(裏庭)で山椒を見ると、あんなによく出ていた芽がことごとく干からびて枯れ、色は墨のようになっていた。どうやら先日の厳しい霜が原因のようだった。あちこちでこのようであったと云々。今年、尾張の山椒の実は出来がとても悪く、定光寺などでは例年の10分の1もないと云々。近頃、小塩与五左衛門のところに佐治茂左衛門がやって来て、金を貸してくれなければここで死ぬとねだって、金1分を受け取って立ち去った。