名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2024-03-27から1日間の記事一覧

金を借りたら返すのが普通だよ、それなのに逆恨み

宝永5年9月26日。伝左衛門にまた江戸から問い合わせの書付がやって来る。大略は又左衛門は道具などを密かに隠し置いていたのかと。8ツ時(午前2時)から明け方まで間、どういうわけで家や詰めた者は見廻りや覗くことをしなかったのかと。新たに又左衛…

不注意だな

宝永5年9月25日。亥8刻(午後10時半過ぎ)、白壁町須貝惣右衛門の馬屋が焼失する。当時惣右衛門は高須にいた。馬屋で水風呂(蒸し風呂)をしていたが、側に大豆葉があってこれに火が移って火事になったと。

本当の行き倒れ

宝永5年9月24日。今朝、武兵(平)町水野彦四南の方ではばき(脛に付けた布)を付けた無刀の者が、行き倒れて死んでいた。

こちらもハードスケジュール

宝永5年9月23日。伝左衛門は三州あたりを尋ね、この夜は熱田に泊まり、明日朝信濃路に向かうとの手紙である。

もう許してやったら

宝永5年9月22日。今日初めて文左衛門が聞いたことだが、先年大竹天外を殺した僕の請人は志賀の者で大田小兵衛の百姓であった。請人は僕を探し出せなかったので所へ預けられたが、病死した。塩漬けにし、いまだに所に預けられている。

この頃、疹が流行ってます

宝永5年9月21日。近頃、権内・弥左・同妻・安之丞・半之助・文助、その他召仕の数多くが疹(はしか)を煩うが、いちいち記さない。夕暮れ過ぎ、末広町尋声寺の向かい願人祢宜刀根忠大夫の家が少しばかり焼けるが、すぐにおさまる。幣に火が移り、他へ燃…

ハードなスケジュール

宝永5年9月17日。理右は昨日戻って来て、今日また勢州へ尋ねに出かける。

今度は野崎村の免

宝永5年9月15日。巳(午前9時)過ぎから文左衛門は弾之右へ出かける。義兵・三郎左も現れる。野崎村の願いにより免を申し付ける。3ツ8厘で昨年と同じ。十右衛門・清八が免状に判をする。吸物・酒などを頂き、文左衛門たちは未(午後1時)前に帰る。

江戸時代の大捜査線

宝永5年9月14日。理右・伝左が尋ねに出かけた訳を、田島儀兵衛はすぐに目付長屋半左へ出かけて報告する。彦兵衛殿からは報告する必要はなし。伝左の宿から手紙がやって来る。鳴海まで行ったところ勢州加取というところに少々手がかりがあるので向かうと…

伝左さんはなぜお金がもらえないの

宝永5年9月13日。今朝、小頭が伝左のところへやって来て、昨日書付が出されたので今日中に早速尋ねに出かけるようにと云々。伝左衛門には仲間からの援助はなかった。理右・伝左ともにわざと槍を持たせず、伝左・理右ともに江戸・京・大坂へ行く場合は名…

また嘘をついてる

宝永5年9月11日。未(午後1時)過ぎ、伝左衛門は他所へ尋ねに出かけるようにと申し渡しがあったけれど、昨日の書付で言われた返事の書付を差し出して出かけるように云々。伝左衛門が出した書付の大意。24日、大工が4人やって来て、牢を作るため作業…

自分のことに又左衛門のことにと大忙し

宝永5年9月10日。巳(午前9時)から段之右・三郎左が文左衛門のところにやって来る。義兵は理右が先日出発となったのでやって来なかった。伝兵衛・平右衛門のほか惣百姓、確認のために組頭の勘右衛門百姓孫左衛門・次郎兵百姓伝左衛門を呼んで申し渡し…

しかし、どこへ逃げたのか

宝永5年9月9日。文左衛門は朝方々へ礼に出かける。理右衛門は願いの通り領内ならびに他領へ尋ねに出かけたいとの願いが済み、戌(午後7時)過ぎに源右衛門・伝左衛門のところに返事が来たので、理右を呼び寄せて申し渡しがある。平左と文左衛門が立ち合…

馬書って馬についていろいろ書いたものみたいです

宝永5年9月8日。佐藤治左衛門が20日間の準備で江戸へ呼ばれ、28日に出発する予定である。少し前、馬書を提出したため。

辻雪隠は今の公衆トイレ

宝永5年9月7日。亥刻(午後11時)、九十軒町で辻雪隠1つが燃える。放火であった。藁萱の中に塩硝などがあったと。

初期捜査は失敗

宝永5年9月6日。文左衛門は巳半(午前10時)から段之右と三郎左のところへへ出かけ、そこへ儀兵もやって来る。長良村の庄屋2人がやって来て、惣百姓(本百姓)も今年の免を検見なしで仰せ付け下されるようにと頼むので、一昨年の免と同様4ツ7分5厘…

理右と文之右って何をしたんだっけ

宝永5年9月2日。夕暮れに文左衛門は源右のところで武右・平左と吸物などと酒を頂き、帰りに平左と共に伝右へ立ち寄り、かねて自分に言いたいことがあれば遠慮なく言ってくれとのことだったので、世間の噂になっており言いにくかったけれど話をした。理右…

手配師登場、いくらか手数料をとるのだろうな

宝永5年9月1日。若尾留右衛門が今晩家に戻る。24日に逐電し、そのまま大坂に行って与力奉公をしようとしたところ、尾州から確かな請合の状(保証書)を取って来いと云々。このため帰りは大小の刀を売り、無刀で帰ってきた。大坂で足軽奉公をしようとす…

宝永5年9月の地震です

宝永5年9月1日。寅(午前3時)過ぎ、少し地震がある。宝永5年9月4日。寅刻(午前3時)、大きな地鳴りがして少し揺れる。宝永5年9月5日。丑9刻(午前3時)前、地震がある。宝永5年9月19日。明け方前、長く地鳴りがする。宝永5年9月26日…

宝永5年9月の天気です

宝永5年9月1日。雨が降るが、未(午後1時)から止む。宝永5年9月2日。晴。宝永5年9月3日。近頃、連日朝日が現れる時間と夕日が沈む時間ことのほか空が赤くなる。夕暮れは酉刻(午後5時)から少しすぎまで西南の方角は真っ赤に染まり、それが東北…