元禄13年4月9日。
近頃、山田彦内へ預け置かれた山田弥藤治が夜着の襟を解き、南の窓子(格子)にかけて首を縛り、うつぶせになって死ぬ。
昨夜のことであったが文左衛門は知らなかった。
この朝食事を持って行って見つける。
死体は裸で、体の色は赤と紫のまだらになり、目と口から血が流れ出ていた。
元禄13年4月9日。
近頃、山田彦内へ預け置かれた山田弥藤治が夜着の襟を解き、南の窓子(格子)にかけて首を縛り、うつぶせになって死ぬ。
昨夜のことであったが文左衛門は知らなかった。
この朝食事を持って行って見つける。
死体は裸で、体の色は赤と紫のまだらになり、目と口から血が流れ出ていた。