名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

弥藤治さん、結構気を使ってもらってる

元禄9年11月3日。
夜、曇。
申刻(午後3時)過ぎ、御用人野崎源五右衛門が忠兵を呼び寄せて言うには、山田弥藤治のことは山田彦内へ御預けになるので、彦内と立ち合い、渡すように。
また、時々は弥藤治の安否を尋ねるようにと云々。
近藤惣右衛門・松井惣左衛門は小頭に呼ばれる。
山田安左衛門は片桐仁左衛門のところに呼ばれる。
ともに言い渡しには、弥藤治のことは彦内に御預けの間は各安否を尋ね、もし病気のようであれば速やかに頭へと知らせるようにと云々。
火事の場合は遠くても風下ならば役所へは出かけず、こちらへ来るようにと。
夜、小頭津金善治右衛門・中川磯右衛門が弥藤治のところへやって来て言うには、お考えではその方は先月26日に乱心となったので山田彦内のところへ御預けと。
山田彦内を頭後藤弥次右へ呼び寄せる。
すぐにその方に弥藤治を御預けとし、近親の者がいないので1人扶持を下し置くと。