2024-04-21 生活に困っていたか 鸚鵡籠中記 宝永6年2月20日。八平を釜戸へ遣わす。夕暮れ前、文左衛門の門前を裸で渋紙だけを腹にあてた角前髪(すみまえがみ、元服前の少年の髪型)の男を町人が大勢で縛って連れて行った。相応寺筋東山内善弥のところに入り、古やくわん(やかん)などを盗んでいた。近所の者が捕まえ、3日ばかり置いておき、この日牢に入った。