名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2024-04-21から1日間の記事一覧

結構時間がかかりました

宝永6年2月30日。この日で文左衛門の蔵の基礎工事が終わる。

これも理由が不明か

宝永6年2月29日。夜丑刻(午前1時)、小見山大助に厄介になっている従弟宮崎半六が、夜咄からの帰りに富田文左衛門を数ヶ所切って立ち退く。源右衛門の辻には血があった。そこから高岳院より大津町あたりには血の跡があった。半六も傷を負ったようであ…

石垣だけでなく建物も工事

宝永6年2月28日。近頃、今井仁左衛門東の薬師坊が逐電する。行いがよくなかった。近頃、城の工事があり、大地震で倒れた平田半左衛門の孔雀門の前の小屋、西鉄門左右の多門を造る。飼殺番所前鈴木弥右衛門の小屋、天守などを修補する。南屋敷今井甚左衛…

人力で運ぶのだから大変だ

宝永6年2月26日。西鉄門前の土橋の石垣修理のため岩崎山から石を切り出す。石の数は400本あまり、免は2尺(1尺は約30センチ)四方、後ろ面は1尺5寸(1寸は約3センチ)、控(奥行)3尺5寸。これを3月10日過ぎから4月10日までの間大道…

隠すにはわけがある

宝永6年2月25日。この度勅使で下られた菊亭内大臣ノ右大将伊季が、帰京の途中で26日に遠州金谷の宿で急死する。50歳で水戸季姫様の弟で中将様・益姫様の伯父であった。病気ということにして遺体は京に戻った。熱田へ使いが来た時も病気ということで…

神に仕えるから善人とは限らない

宝永6年2月22日。この日、二ノ宮社家元方八太夫は乱行のため、寺社奉行で二ノ宮の神主も出て来て詳しく調べられる。

文左衛門ってけっこう義理堅いんです

宝永6年2月21日。この日から文左衛門のところに大工長左衛門がやって来る。八平が釜戸から戻って来た。自圭は昨年冬26日に亡くなっており、このため遣わす予定の金2分も返ってきた。今までずっと使者と金を遣わしてもらったのはありがたいが、もはや…

生活に困っていたか

宝永6年2月20日。八平を釜戸へ遣わす。夕暮れ前、文左衛門の門前を裸で渋紙だけを腹にあてた角前髪(すみまえがみ、元服前の少年の髪型)の男を町人が大勢で縛って連れて行った。相応寺筋東山内善弥のところに入り、古やくわん(やかん)などを盗んでい…

信じていいのか

宝永6年2月19日。又蔵が帰られる。今朝又、金3分を遣わす。この春3度会って3両1分を遣わす。無心などすることのない堅物であった。

人は見かけによらぬもの

宝永6年2月18日。作事を始めてよいとの廻文が来る。夜、味鏡(鋺)村孫左衛門の家に2人組の盗みが入った。孫左衛門の召仕2人が追いかけ、組み伏せて田の溝へ転び落ちた。2人組は持っていた小刀で下から突き、1人は即死、1人は傷が8ヶ所あったが命…

いろんなことが盛りだくさん

宝永6年2月17日。辰(午前7時)過ぎ、文左衛門は源蔵・藤内と熱田へ出かけた。文左衛門は参詣し、そこから築出しあたりへ廻り、尾州西山派正覚寺の談林(学問所)へ寄り、住持と知り合いとなった。寺内本堂の側に霊亀の井戸があった。但馬仲頼へ出かけ…

うーん、たかられてません

宝永6年2月15日。又蔵殿がやって来て、今度奥田主馬の知行所になり、勘平・次郎介の未進米(未納の年貢米)が取りつくされ、はなはだ迷惑していると文左衛門を拝み、雨の如く涙を流した。文左衛門は感激し、小判2両を渡した。

この前まで使えって言ってませんでしたか

宝永6年2月14日。大銭禁止の廻文がある。

困るとこのお金が出てくる、のんきなもんだ

宝永6年2月11日。熱田千秋一学宅が大破し、自力ではどうしようもなかったので、奉行へ事情を説明し、神領金の中から修繕費用を出す。

そりゃ意地があるますよ

宝永6年2月9日。この日から文左衛門は蔵の基礎を築く。日用が3人、召仕が2人。千秋一学弟の間宮八重ノ丞が若宮の神主となる。八重ノ丞は幼少であったので、後見は伯父野田伊織に内密に頼むが出て来なかった。伊織は今は隠居し、好閑と名乗っていた。一…

穏便も終わりですかね

宝永6年2月6日。作事を始めてよいとの廻文がある

御蔵早証文と原文にはあるのですが米を追加してあります

宝永6年2月5日。この日聞いたところでは、蔵早米(早稲)の証文では買留は4分、値段は1両で8斗2升。

宝永6年2月の地震です

宝永6年2月20日。未(午後1時)前、地鳴りがする。宝永6年2月21日。子8刻(午前0時半過ぎ)、大きな地鳴りがする。少し揺れる。

宝永6年2月の天気です

宝永6年2月1日。曇。未(午後1時)前から雨が降り、夜はジメジメする。深夜には雨が止む。宝永6年2月2日。晴れるようで時々日が差す。辰半(午前8時)から晴れ、西風が1日中吹く。宝永6年2月3日。申(午後3時)前から曇。夕暮れ前からわずかに…