名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

あなたは酒で消毒してる

宝永5年12月30日。
先給先請の廻文が来る。

近頃、西新町東側大道寺駿河守同心坂崎伝五右衛門が逐電する。
これは坂崎諸悦の甥で三弦引佐右衛門の甥でもあった。

少し前、六曜星下ということを人が言い流行らせる。
(後略)

今年の秋から冬にかけて疹がとても流行り、諸国でも同様だった。
これは珍しいことであった。
しかし文左衛門の家では召仕にいたるまで一人も疹を煩った者はなかった。
その上、瘧痢病(コレラ)ももちろん同様であった。
今年、我が家に医師が来ることはなく、薬代もかからなかった。
幸いなことであった。