名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

町人の子が武士の子をいじめるとはだいぶ時代劇のイメージとは違うなあ

宝永5年閏1月13日。
渡辺飛騨守妾が男の子を産む。
42の2つ子(父親が42になる年に2歳になる子は凶)なので服部平内の子とし、名も箕田源之助と名乗る。

初めは仁左衛門と名乗っていた粟田十右衛門の子が町人を切って立ち退く。
十右衛門は出来町あたりに住んでいて、子は10歳だと。
この子が手習いに行く途中、町人の12、3歳になる子がいるもいたぶり、頭を叩くなどいろいろと悪さをしてきた。
この子は耐えかねて父に訴え、切ってしまうと言った。
父も納得して利刀(よく切れる刀)に差し替えさせ、切るのではなく突けとだけ言った。
町人の子が出てきてこの子をいたぶり、組み伏せたところを下から突いた。
町人の子はその夜に死んでしまった。