名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

バレンタインデーのチョコレート販売と同じ

文政3年3月24日。
巷説(噂)では(八百屋などのヒイキノ(贔屓の)考えたことか。大いに大豆、若和布(わかめ)、折敷(お盆)などが売れたと)庚辰開運の日(晴明内伝に著す迎運の日なり)。
(前略)
庚辰の年、庚辰の月、庚辰の日、庚辰の時は文政3年3月24日5時(午前7時)に当たる。
この日の辰の初刻(午前7時)に大歳(太歳、土星)辰(東南東)に向かって火を打ち、その火で小豆飯を炊く。
辰の中刻(午前8時)、紙の折敷でも土器でもこの小豆飯を盛り、若和布を添えて三宝(三方)に備え、歳徳(恵方)の方角に祭り、自身で備えて運を迎えるように。
この赤飯に若和布は汁で用いるなどして家内で喜んで食べて運を願うように。
(後略)