名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

今のように街灯もないから怖いよな

元禄4年7月。
橦木町山上金三郎は大塩豊八の家で話し込んでいた。
夜、金三郎の僕が迎えに出かけると、家の辺りは大きな榎の枝葉がたれて空を塞ぎ薄暗かった。
何となく恐ろしくなり振り返ると、8尺(1尺は約30センチ)ほどの白い入道が立っていた。
僕は驚いて走り出し、向かいの夜番へ駆け込む。
家へ帰っても3日寝込んでしまうと。
文左衛門によると、中悪という病があり、この病は通りなどで急に恐ろしくなりびくついてしまうものだと。
そして見えないはずのものが見えてしまうと。