2022-09-09 今なら何が見えるのか 鸚鵡籠中記 元禄4年7月16日。建中寺山門が開く。文左衛門は初めて階段を踏み、雁木を伝って九折を上る。四方に素晴らしい眺めが広がっていた。北には高い山がそびえ、そこに雲がかかっていた。南には伊勢湾が広がり、遠くには船の帆が風をとらえていた。