名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

迷信だよ

宝永7年9月25日。
近頃、五十人吉田六之右衛門に男の子が生まれる。
髪が黒く生え、上唇は普通だが下唇はとても厚く、耳のあたりまで口が裂け、上下に歯が生えていた。
食べものや乳は与えなかった。
水だけを呑ませていると10日ばかりで死んでしまった。
六之右衛門の父は鷹のために犬をたくさん殺し、自らもよく食べていた。
父の報(むくい)が孫に報うのかと云々。
父は堀田平兵衛の姉聟であった。