名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

悲しいお話です

宝永7年閏8月25日。
鉄砲塚町・飯田町と枝(橦)木町の間の西側棒屋の隣で、小瀬新右衛門歩行の者の妻が家を借りていた。
昨夜男がやって来たので、妻は生活の金をせがんだ。
男は貧乏なのはどうしようもないので、とてもそれを嘆いて死のうとした。
妻はそれを聞いて、それならば自分を殺してくれと云々。
この日の明け方、妻の喉を突いて殺し、自らも喉を突いて死のうとし、1時(約2時間)ばかりして裏口で死んでいた。
またの話ではこの男は密夫とも。