2024-03-01 無実だったのでは 鸚鵡籠中記 宝永5年3月25日。柴山弥左衛門召仕の女やなが米を盗んだため叱りつけて暇を出すと、衣服などを部屋で調べて部屋でうつぶせになり、うなって出て来なかった。男を遣わして引き起こすと、小刀で喉を突いて血を流していた。しかし死に至るような傷ではなかったので、請人に遣わした。小見山道英と一緒に住む甥の勘六が博奕で借金をし盗みを働いたことが露見し、近頃内密に押し込め置くと云々。近頃、羽多野茂兵衛子の半弥が父へ預けられたとの噂があったが嘘であった。無法者だった。